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学校と保護者の狭間で感じること


学校か連絡があり、次回の出勤日に夏休み明けから学校を休んでいる児童の家庭訪問をしてほしい・・・という内容でした。
4月から勤務していますが、毎回相談箱にたくさんの手紙が入っており、なかなか一日では話が出来ないぐらいの人数で次週に持ち越すケースも多くあります。学校から連絡があったAちゃんは、今まで相談室には来ていない児童でした。

午後から学校の先生と一緒にAちゃんのご自宅へ向かいました。車を降りると、おばあちゃんが玄関先で私たちが来るのを待ってくれていました。車を降り、挨拶をしてから家の中へお邪魔しました。

居間にはAちゃんの姿もありました。Aちゃんとも挨拶を交わし、あとで一緒に遊ぶ約束をしてAちゃんは奥の部屋へ移動しました。いじめの事実については、学校側から概要の説明は受けていました。学校側は、一日でも早くAちゃんを学校に登校させたい思いで動き始めていました。その場の話は2時間半続きました。

しかし、お母さんのお話を聞いていると、Aちゃんは身体症状も出ており日常生活にも支障が出ている状態です。自分の子供から「死んだら楽になれるの?」と言われたら・・・どんな気持ちになるでしょう。私も未熟ですが子育ての経験があります。お母さんが涙ぐみながら、一所懸命私たちに訴えている姿に胸が張り裂けそうな思いでした。お母さんは、夜中に悲鳴をあげるAちゃんの隣で寝ており、睡眠もままならない状態で心身ともに困憊している様子でした。

お母さんは、しばらく学校には行かせない・・・ということをお話されていました。それについては私からも、まずは心の傷をゆっくり癒すことが大切であることをお伝えさせていただきました。その間にクラスの受け入れ体制を整え、Aちゃんが安心して戻ってこれるような準備をする必要があります。しかし・・・・学校側は長く休むと戻りずらくなるから・・・・早く・・・・・・。

学校側の思いも、ご家庭の思いも「Aちゃんが元気に学校に戻れるように!!」と目標は同じなのに・・・・2つの関係はうまくかみ合わっていません。この現実を目の当たりにしてとてもやるせない気持ちになりました。

家庭訪問を終え、学校に戻りお母さんのつらさや思いを伝えました。そして心理の専門家としてこの現状をどうアセスメントするか?と問われ・・・・・私はきっぱりと、今は、Aちゃんが安心して心を回復できる環境を整えることが先決です。そしてAちゃんだけでなくお母さんの支援も必要であるとお伝えしました。

学校側もご家庭の希望、スクールカウンセラーの助言を理解してくれたようです。学校と家庭の思いがひとつになり、支援を続けていくことでAちゃんが少しずつ元気になってくれることを願いたいです。スクールカウンセラーという立場は、とても微妙な立ち位置のなかで教員、児童や保護者とかかわっています。学校と家庭の橋渡し的存在でもあるのかな・・・・とつくづく感じています。

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プロフィール

こころの手当

Author:こころの手当
40歳を過ぎて大学院に入学し、晴れて臨床心理士になれました。小中学校でスクールカウンセラーをする傍ら、心療内科・精神科病院で心理士として悪戦苦闘しながらものんびり生きています。

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