日にちが経ち、いろいろな事が明らかになり、ますます学校に対しての疑念がふくらみます。
私も日々スクールカウンセラーとして学校に関わらせて頂います。
生活記録ノートは担任の先生と生徒をつなぐとても重要なツールのひとつです。
あれほどたくさんのSOSを発信していたにも関わらず・・・・・何の対策もされていなかった。
文部科学省は平成26年に「いじめ防止対策推進法」を公布しました。
この法律には、下記のような取り組みが明記されています。
基本的施策・いじめの防止等に関する措置
1 学校の設置者及び学校が講ずべき基本的施策として
(1)道徳教育等の充実、(2)早期発見のための措置、(3)相談体制の整備、(4)インターネットを通じて行われるいじめに対する対策の推進を定めるとともに、国及び地方公共団体が講ずべき基本的施策として(5)いじめの防止等の対策に従事する人材の確保等、(6)調査研究の推進、(7)啓発活動について定めること。
2 学校は、いじめの防止等に関する措置を実効的に行うため、複数の教職員、心理、福祉等の専門家その他の関係者により構成される組織を置くこと。
3 個別のいじめに対して学校が講ずべき措置として(1)いじめの事実確認、(2)いじめを受けた児童生徒又はその保護者に対する支援、(3)いじめを行った児童生徒に対する指導又はその保護者に対する助言について定めるとともに、いじめが犯罪行為として取り扱われるべきものであると認めるときの所轄警察署との連携について定めること。
4 懲戒、出席停止制度の適切な運用等その他いじめの防止等に関する措置を定めること。
このような立派な法律が出来ても、結局は肝心の学校現場に浸透していない場合も多々ある。
もちろん、私の知っている学校は、この法律を基に数名の教職員、スクールカウンセラー等がメンバーになり積極的にいじめ防止活動に取り組んでいる学校もたくさんあります。
どんなに立派な法律が出来ても・・・・・それが実際に教育現場で行われていなければ、何の意味も持たない!!
大切なのは法律を作る事ではなく、作った法律がどのように浸透し、実際の教育現場でどのように取り組まれているかを
しっかり見届けることではないでしょうか。法律が出来れば「守られる」・・・・という構図は実際にはありえません。国は法律を作って終わりではなく、彼らが作った法律が、施行後どのように浸透しているのか、浸透していないのか、教育現場で作られた法律が実際に取り組まれているのか等を調査するべきだと思います。
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テーマ : 思うことをつれづれに
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